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童話

  • 2022年4月7日
  • 2024年4月13日

童話「ぼくのリンちゃん」思い出の鯉のぼり

ぼくが小さい時リンちゃんがいた。初めて会った日のことは、今でもはっきりと覚えている。 その頃ぼくは毎日お母さんと散歩をしていた。ある日いつも通る道が工事中だったので、初めての道を通った時のこと。 風呂屋の高い煙突に冬の夕日が当たり、長い影を引いていた。隣の広い駐車場を通り、塀の上まで届き、そこにリンちゃんがいた。ツンと澄まして、でも僕に「何してるの?」と言いたげな顔をして、尾をくるりと巻いて品良く座っていた。 体は薄っすらと、尾っぽはクッキリとしたこげ茶と黒の縞模様の美しい猫だった。

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花のように

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