はじめに
日本代表として侍ジャパンがオリンピックやWBCなどで外国の代表チームと対戦するのを見たことはあるけれど、日本選手だけで作られたチームがメジャーリーグ30球団の中で活躍するのを見たことがない。。。
日本の中から選ばれた選手たちが、アメリカのメジャーリーグの中でワールドシリーズ優勝を目指して奮闘する・・・テレビゲーム等でこういうのがあったら、あるいは実際にそんなチームがあったらと、野球が好きな人で(メジャー好きならなおさら)そのように思ったことがある人もいるのではないでしょうか。
また,そういう選手たちがアメリカに渡ってメジャーリーグでプレーしたら、チームとしてどのくらいの成績を残すのか、メジャー全体の中でどのくらいの位置につけるのかということを私自身も予想してみたくなり、予想した結果を見て頂き楽しんで頂ければと思い、このページを作りました。少しでも読者の皆様の参考になればと思います。
ただ、このページを少し見れば分かると思いますが、日本で先発として投げているピッチャーを中継ぎとして使ったり、投手や打者の控え選手の人数が分からなかったり、先発ピッチャーの防御率だけでチーム防御率としているなど、野球にあまり詳しくない、ましてや実際に野球をした経験もそれほどない初心者(本稿の作者)が、データや試合などを見て予想した結果であり、あくまでも私の個人的な予想なので、実際と異なる場合があることをご了承ください。
また今回作ってみたチームが実際にメジャーリーグの中でシーズンをプレーするというのは、実現する可能性も低いと思うので(個人の選手がアメリカに渡ってメジャーのチームの中で活躍するというのはあると思いますが)、こういうチームがメジャーリーグで活躍したらいいな~くらいの感覚でこの記事を見て頂けると幸いです。前置きが少し長くなりましたが、まず最初にピッチャーから見ていきましょう。
夢の先発投手陣
先発投手のスタッツと予想(表1)
選手 | ダルビッシュ | 前田 | 田中 | 大谷 | 山本 |
チーム | パドレス | ツインズ | 楽天 | エンジェルス | オリックス |
防御率(通算) | 3.56(MLBのみ) | 3.87(MLBのみ) | 3.74(MLBのみ) | 3.53(MLBのみ) | 2.05(日本) |
勝(通算) | 79(MLB) | 59(MLB) | 78(MLB) | 13(MLB) | 39(日本) |
負(通算) | 67(MLB) | 41(MLB) | 46(MLB) | 5(MLB) | 18(日本) |
勝(2021年度) | 8 | 6 | 4 | 9 | 18 |
負(2021年度) | 11 | 5 | 9 | 2 | 5 |
勝(予想)(MLB) | 13 | 12 | 11 | 10 | 15 |
負(予想)(MLB) | 10 | 10 | 10 | 5 | 8 |
チーム防御率3.64(メジャー4位)
チーム防御率は、山本選手のメジャーでの予想防御率を3.5として計算した数字です。メジャー4位という予想結果は、表1のデータと私の予想をもとにして、tsp.comというサイトに書かれていたデータと照らし合わせた結果によるものであり、2021年のメジャー30球団全体の中での順位を表しています。山本選手のMLBでの数字は私のおおまかな予想です。また、チーム防御率は先発投手のみで計算した数字です。山本選手以外の先発投手の防御率はMLBでの通算成績で、山本選手以外の投手の通算勝敗数はMLBでの通算数です。5人の所属チームは2021年におけるチームです。2021年の勝敗数は、記載した所属先での記録です。ダルビッシュ選手、前田選手、田中選手、大谷選手の防御率の予想はメジャーの通算成績と同じ数字にしました。
*表1に出ている予想勝敗以外の選手の成績の参照・引用元は、この記事の終わりでアドレスを記載しますが、ここでは簡単に示しておきます。ダルビッシュ選手と田中選手については『Click プロ野球記録』というサイトを、前田選手と大谷選手については『週刊ベースボールONLINE』というサイトを、山本選手については『プロ野球データFreak』というサイトをそれぞれ参照して引用しました。
メジャーリーグでは5人ローテーションで中4日というのが一般的らしいので、先発の人数を5人にしました。すでにアメリカで活躍している選手に関して、わざわざまたMLBでの予想をするのもどうなのかということもあるかもしれませんが、日本人選手の中で特に優れた選手たちであるので、メジャーで活躍している選手も取り上げました。選手の結果はその年の調子によって変わってきますし、予想した数字が毎年続くわけではないですし、また、ピッタリと予想が的中するものでもないですが、おおよその予想をしてみました。
先発投手のスタッツを参考にして計算しただけですが、チーム防御率がメジャー全体で4位というのは、かなり優秀な先発投手陣であることが分かります。このようなすばらしい投手が揃ったチームがメジャーで活躍するのを見ることができたらと考える読者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。次に中継ぎ投手の2021年度の成績を引用したものをまとめたので紹介します。
優秀な成績を残した中継ぎ投手陣
中継ぎ投手(表2)
選手 | 則本 | 千賀 | 佐々木 | 清水 | 又吉 | 平良 | 堀 |
チーム | 楽天 | ソフトバンク | ロッテ | ヤクルト | 中日 | 西武 | 日本ハム |
登板 | 23 | 13 | 54 | 72 | 66 | 62 | 60 |
勝 | 11 | 10 | 8 | 3 | 3 | 3 | 3 |
負 | 5 | 3 | 1 | 6 | 2 | 4 | 2 |
ホールド | 0 | 0 | 26 | 50 | 33 | 21 | 39 |
セーブ | 0 | 0 | 1 | 1 | 8 | 20 | 0 |
防御率 | 3.17 | 2.66 | 1.26 | 2.39 | 1.28 | 0.90 | 2.36 |
*中継ぎ投手の成績は2021年のものです。
*引用元:『プロ野球データFreak』を参照しデータを引用しました。
中継ぎ投手は、データを見て優秀だと思われる投手をピックアップしました。この記事には表1から表8までありますが、表1~表4、表6-1、表7、表8は、1つあるいは2つ以上のサイトのページを参照したり、そこから集めたデータをまとめたりしたものです。表5-1、表5-2、表6-2、表6-3は、サイトを参照して得られたデータをもとにして計算した結果を記載したものです。表7と表8のカッコ内の順位は、tsp21.comというサイトを参考にして、メジャーリーグ30球団に日本のドリームチームを加えた31球団中の順位を書いたものです。それぞれの表の後に参照・引用したサイトの名称を示すとともに、本記事の最後にサイトのアドレスを記載しています。次に抑え投手の2021年度の数字を引用しましたので紹介します。
経験豊富な抑え投手とトップクラスの先発防御率
抑え投手(表3)
選手 | 登板 | 勝 | 負 | ホールド | セーブ | 防御率 |
平野 | 46 | 1 | 3 | 3 | 29 | 2.30 |
*平野選手の数字は2021年のものです。
*引用元:『プロ野球データFreak』を参照し引用
ここでは中継ぎ・抑え投手のメジャーでの防御率などの予想はしていませんが、それを考慮してもピッチャー陣はかなり優秀な結果を残すのではないでしょうか。チーム防御率が3.64というのは、表8で詳しく引用しますが、2021年のメジャーのポストシーズンに出場したチームのデータと何ら遜色のない数字となっているのです。さらにいうと今年ワールドチャンピオンとなったアトランタ・ブレーブズの防御率3.88(メジャー全体の中で8位)やアメリカンリーグのリーグチャンピオンとなったヒューストン・アストロズの3.76(同7位)よりも上位にランクされているのには驚きです。チーム防御率は中継ぎ投手がどれだけの結果を残すかにも左右されますが、投手全体で見てもメジャーで十分通用する投手陣であると思われます。
ドリームチームのメジャーでの活躍予想
次に今回作ったドリームチームのスターティングラインナップとして選んだ野手の日本での2021年度の成績を引用してまとめたものを紹介します。各選手のポジションや打順は、それぞれの選手が普段守っているポジションに近いところを考慮して、私が勝手に決めたものです。
日本人野手の2021年の記録(表4)
選手 | チーム | 打順 | ポジション | 打率 | 本塁打 | 打点 |
坂本 | 巨人 | 1 | SS | .271 | 19 | 46 |
吉田 | オリックス | 2 | LF | .339 | 21 | 72 |
柳田 | ソフトバンク | 3 | RF | .300 | 28 | 80 |
鈴木 | 広島 | 4 | CF | .317 | 38 | 88 |
大谷 | エンジェルス | 5 | DH | * | * | * |
村上 | ヤクルト | 6 | 3B | .278 | 39 | 112 |
山田 | ヤクルト | 7 | 1B | .272 | 34 | 101 |
菊池 | 広島 | 8 | 2B | .277 | 16 | 60 |
森 | 西武 | 9 | C | .309 | 11 | 41 |
*大谷選手は現在メジャーリーガーなので、2021年の日本での数字は空白になっています。
*表4のデータの参照・引用元は最後に表記しますが、ここではタイトルだけ載せておきます。(『プロ野球データFreak』)
年間出場試合数と打席数
今回ドリームチームを作るにあたり、表4のスターティングラインナップとして選んだ9人の選手の年間出場試合数をそれぞれ140試合としました。また、打席数は1番~9番の打者によってそれぞれ異なりますが、打席数が打順ごとにいくつ減るか計算し、メジャーにおける1番~9番の打者の平均的な1シーズンの打席数を調べました。そして今回作った日本のチームの9人の出場試合数140試合に対応する打席数を計算しました。
同じではない打席数
ウェブサイト『めじゃるぶ(majorlb.com)』の記事には、メジャーで打順が1番から9番に下がるごとに、実際にどのくらい打席数が平均で減っていくのかが、表を使って説明してあり、「打順が1つ下がる毎に打席は15~20くらい減る感じ」であることが書かれています。その表を見てみると、1番打者の平均打席数が753、2番打者が736となっていて、同様に3番が718、4番が701、5番が686、6番が668、7番が650、8番が631、9番が610となっています。
メジャーにおける1番打者の平均打席数が753であることから、その打席数753をメジャーの年間試合数162で割ってみました。1試合あたり1番バッターの平均打席数は4.6481・・・となりました。そして今回作ったチーム1番バッターとして選んだ坂本選手が、年間140試合に出場するとした場合、およそ651打席あることになりました。また、2番打者の平均打席数が736であることから、736÷162=4.543・・・となり、140×4.543・・・=約636打席となりました。3番以降も同じように計算した結果、3番打者=約620打席、4番打者=約606打席、5番打者=約593打席、6番打者=約577打席、7番打者=約562打席、8番打者=約545打席、9番打者=約527打席となりました。スターティングラインナップ9人の合計打席数(140試合あたり)は、約5317となりました。
規定打席について
140試合出場ということで、フル出場ではないですが、スターティングラインナップの9人はそれぞれ規定打席に達していることが分かりました。規定打席とは、keisan.casio.jpによると、「プロ野球において打撃ランキングの対象となる為に必要な打席数のこと」であり、日本プロ野球1軍とメジャーリーグの規定打席が、試合数×3.1で、日本プロ野球2軍とマイナーリーグの規定打席が、試合数×2.7であるようです。
メジャーリーグは年間162試合あり、それに3.1をかけると502.2となります。しかしなぜか分かりませんが、メジャーの規定打席は503であるそうです(『yahoo知恵袋』参照)。また、同サイトの中の質問に対する答えの中で、メジャーの平均的な打数は600~650の間くらいと回答してありましたが、本記事を読み進めていくと分かると思いますが、今回のスターティングラインナップの9人の出場試合数が140であり、22試合少ないので、9人とも打数は600を下回りました。
四死球、犠飛・犠打数と打数
今回、四球数を調べるにあたり、2021年のメジャーリーグ全30球団の四球数を調べて計算し、1球団あたりの平均を出しました。そして日本のプロ野球における死球数・犠飛数を調べて、1シーズンの平均死球数・犠飛数を出しました。今回作ったチームは良いバッターばかりなので、バント(犠打)は基本的にしないという設定にしたため、犠打の数は0で計算しました。それに加えて、大リーグではバントはあまりしないことが多いので、メジャー流の野球スタイルを追求するといった意味でも、犠打をしないという設定にしました。また、四死球数・犠飛数が打順ごとにいくつ減るか計算し、打順ごとに振り分けました。そして、四死球数・犠打数を打席数から引いて、打数を出しました。
日本プロ野球における死球数
『デジ吉の阪神タイガースと野球』の記事「今年のプロ野球は死球(デッドボール)が多いのか?調べてみた」には、日本のプロ野球における年間の死球数が表で紹介してあります。そこに出ていたデータを引用して計算してみると、2011年のセ・リーグとパ・リーグの死球合計数は309+369=678であり、1球団あたりの年間の平均死球数は56.5となりました。2012年以降も同様に見てみると、49.7個(2012年)、52.1個(2013年)、51.1個(2014年)でした。2011年から2014年までの1球団あたりの年間の死球数は約52.4個であることが分かりました。なお、MLBにおける年間の死球数のデータを見つけることができなかったので、日本のプロ野球における死球数を参考にしました。
メジャーの四球数と日本の犠飛数
2021年のメジャー30球団の合計四球数から、1球団あたりの平均数を出したところ、526.46となり、1球団あたり約526個であったことが分かりました(『tsp21.com』による)。また日本野球機構によると、犠飛の数はセ・リーグの合計数が168、パ・リーグの合計数が220であり、セ・パ両リーグ12チームの犠飛の合計から、1球団あたりの平均を出してみると、約32であったことが分かりました。四球+死球+犠飛=526+52+32=610となりました。
打数を出してみる
打数を出す際に用いたのが比でした。計算があまり得意ではないので、もしかしたら比の使い方や計算方法が違っているかも知れませんが、他に計算の仕方が分からなかったので、次のように打数を求めてみました。スターティングラインナップ9人の合計打席と控え野手4人の合計打席を計算し(控え野手の打数などについては、後ほど紹介します)、この二つの比を出すと6.36:1になったと思います。ここで、四死球数+犠飛数の合計610をスターティングラインナップと控え野手に分けると、正確さは欠けるかもしれませんが、およそ527:83になりました。そして、さらに比を使って計算すると、140試合に出場する9人のそれぞれの打者のおよその四死球+犠飛数がでました。そしてその四死球・犠飛数を9人の打席数からそれぞれ引いて、打数を出しました。
9人の打席数・四死球数・犠飛数・打数の予想(表5-1)
選手 | 打席数 | 四死球・犠飛数 | 打数 |
坂本 | 651 | 64 | 587 |
吉田 | 636 | 63 | 573 |
柳田 | 620 | 61 | 559 |
鈴木 | 606 | 60 | 546 |
大谷 | 593 | 59 | 534 |
村上 | 577 | 57 | 520 |
山田 | 562 | 56 | 506 |
菊池 | 545 | 54 | 491 |
森 | 527 | 52 | 475 |
打率と本塁打と打点
打率は日本における数字より5分~6分程度低く設定し、その打率と表5-1で紹介している打席数に対応するおよその安打数を出しました。それぞれの選手が日本のプロ野球で特に活躍したと思われる年のデータを参照し、その選手たちの1年から数年分の1塁打・2塁打・3塁打・本塁打の数を調べておよその平均値を出し、メジャー140試合でおよそ何本になるか比を使って計算して、その数値を参考にしながらメジャーでの1塁打・2塁打・3塁打・本塁打の数を予想しました。また、1塁打・2塁打・3塁打・本塁打が、それぞれ何打点になっているかについても予想してみました。
チーム打率に関して
このブログを書く際、最初に予想したときには、打者9人の予想打率を足して9で割るという単純な計算の仕方しか思いつきませんでした。しかし、OKWaveというサイトに出ていたベストアンサーに、チーム打率の計算方法が載っていて、それによるとチーム打率は「(全選手の安打数合計)÷(全選手の打数合計)であると書いてありました。そして、「各打順の打率だけ分かっても、打数が分からなければ算出できませんので、チーム打率も計算できません」と説明してありました。このことから、打率の計算をし直すことにしました。その際に、打数を調べる必要があり、さらにそのためには打席数と四死球と犠飛数の平均を調べたり、140試合という試合数に合わせて計算する必要がありました。そして調べておおよその計算をした結果、チーム打率を出すことができました。
次に表4と表5-1などをもとに予想した日本人選手のメジャー140試合での予想成績を紹介します。
日本人野手のメジャー成績予想(表5-2)
打順 | 選手 | ポジション | 安打数 | 打率 | 本塁打 | 打点 |
1 | 坂本 | SS | 141 | .240 | 12 | 61 |
2 | 吉田 | LF | 152 | .265 | 18 | 76 |
3 | 柳田 | RF | 150 | .268 | 23 | 88 |
4 | 鈴木 | CF | 148 | .271 | 28 | 94 |
5 | 大谷 | DH | 143 | .268 | 34 | 98 |
6 | 村上 | 1B | 120 | .231 | 31 | 86 |
7 | 山田 | 3B | 125 | .247 | 24 | 83 |
8 | 菊池 | 2B | 110 | .224 | 8 | 60 |
9 | 森 | C | 112 | .236 | 10 | 63 |
先発メンバーとして選んだ打者のメジャーでの予想成績はこのような感じになりました。チーム打率を最初に公開したときよりも良い方に修正しました。本塁打と打点の予想なども、あとから良い方に修正しました。スターティングラインナップとして選んだ9人の交代要員である4人の選手の打率などは後で紹介します。チーム打率は打者全員の安打数÷打者全員の打数の合計で計算しました。計算の答えが割り切れない数字(0.251623…)になりましたが、1395÷5544=2割5分1厘6毛で、およそ.252になったと思います。またtsp21.comというウェブサイトを参照すると、今回のドリームチームの打率は、2021年のメジャー全体の中で6位に位置するという結果になりました。打率順位を見ると30球団の中で上位のチームにもなり得る可能性があることが分かりました。
また、日本における数字よりもメジャーでのスタッツの方を低く予想していますが、それはイチロー選手が日本からメジャーに行った後、打率が4分近く下がったことや、秋山選手(レッズ)や筒香選手(パイレーツ)が移籍した後にも7分近く打率を下げたことなどがその理由ですが、今回紹介した選手たちがメジャーで見劣りするようなことはないのだろうと考えます。実際に今回選んだ13人の打者(交代要員も含む)が、今回の予想以上の成績になることも十分にあると思います。
必要不可欠な控え野手
次に、表4で紹介した9人の選手が休んだ時に出場するという設定にして選んだ4人の選手を紹介します。スタッツは2021年のもので、同様に『プロ野球データFreak』から借用したものです。
交代で出場する4選手(表6-1)
選手 | 杉本 | 牧 | 岡本 | 會澤 |
チーム | オリックス | DeNA | 巨人 | 広島 |
打率 | .301 | .314 | .265 | 256 |
本塁打 | 32 | 22 | 39 | 3 |
打点 | 83 | 71 | 113 | 22 |
起用方法と予想スタッツ
日本のプロ野球でもアメリカのメジャーリーグでも、控えに何人選手が入るのか、この記事を書くまで知らなかったのですが、記事を書くにあたり調べたところ、メジャーのアメリカンリーグの場合25人であるらしいことが分かりました。様々なスポーツに関する記事を掲載しているブログ『スポーツを考える-KaZ』によると、ベンチ入り選手をロースターと呼ぶらしく、また、25人の内訳はスタメンの打者9人、先発投手5人、リリーフ投手7人に、捕手1人。残った3人が内野・外野の交代要員になるそうです(ブログ『スポーツを考える-KaZ』の記事「MLBは代打が少ない。」参照)。ということで、代打に使える打者がメジャーでは4人しかいないらしいので、今回作ったチームのスターティングラインナップ9人の交代要員となる選手も4人にしました。
控え野手の出場試合数
表5-1、5-2の選手が休みとなった時の他の選手の出場試合数は、牧選手が66試合、杉本選手が66試合、岡本選手が44試合、會澤選手が22試合ということにしました。坂本選手と山田選手と菊池選手を、休みの日が重ならないように22試合ずつ休ませて、その代わりに牧選手を1番・7番・8番で計66試合起用するということにしました。吉田選手と柳田選手と鈴木選手も同様に、年間でそれぞれ22試合を重ならないように休ませて、代わりに杉本選手が2番・3番・4番として66試合出場するということにしました。同様に、大谷選手の22試合の休みと村上選手の22試合の休みの代わりに岡本選手が5番・6番で44試合出場し、森選手の22試合の代わりに會澤選手が9番として22試合出場するという設定にしました。
控え野手の予想打席数・打数など
控え野手の出場試合数を決めた後、この4人の予想打席数と打数について出してみたいと思います。前に紹介したウェブサイト『めじゃるぶ』で紹介されていた打席数の表を参考にして計算してみると、牧選手が1番で出場したとき、4.6481…(=1試合あたりの平均打席数)×22試合でおよそ102打席となりました。牧選手が7番で出場した時、4.0123…×22試合でおよそ88打席となります。8番で出場した時、3.8950…×22でおよそ86打席となり、合計で約276打席となりました。同様に、杉本選手が2番で出場した時、4.5432…×22=約100打席、3番で出場した時、4.4320…×22=約98打席、4番で出場した時、4.3271…×22=約95試合となり、合計で約293打席となりました。同じように計算すると、岡本選手が合計約184打席で、會澤選手が約83打席となりました。そして、それぞれの合計打席数から四死球数と犠飛数を引き、打数を出しました。
(表6-2)
選手 | 打席数 | 四死球数・犠飛数 | 打数 |
牧 | 276 | 27 | 249 |
杉本 | 293 | 28 | 265 |
岡本 | 184 | 19 | 165 |
會澤 | 83 | 9 | 74 |
控え野手の予想スタッツ
控え選手のメジャー22~66試合の予想(表6-3)
選手 | 打数 | 安打数 | 打率 | 本塁打 | 打点 |
牧 | 249 | 66 | .265 | 7 | 32 |
杉本 | 265 | 68 | .257 | 11 | 37 |
岡本 | 165 | 42 | .255 | 7 | 23 |
會澤 | 74 | 18 | .243 | 2 | 10 |
スターティングラインナップ9人の交代要員となるこの4人の選手たちのスタッツ予想について、本塁打や打点の数が少し少なめの印象があるかもしれませんが、これは年間で22~66試合出場した場合の数字となっていて、162試合に換算した場合、なかなか良い成績になっていることが分かります。162試合で計算した場合、牧選手については本塁打がおよそ15~20本で80打点前後、杉本選手については本塁打が20~30本で90打点前後、岡本選手については本塁打が25本前後で80~90打点、會澤選手については本塁打が15本前後で70~80打点となっています。これら4人の選手たちもシーズンを通してメジャーのチームで活躍できる能力のある選手たちであると思いました。
地区シリーズ、LCS進出の可能性も
今回作ったチームのスタッツ予想及び順位予想(表7)
勝敗 | 100勝62敗 |
チーム防御率 | 3.64(4位) |
チーム打率 | .252(6位) |
本塁打 | 215本(11位) |
打点 | 811打点(3位) |
この記事を書く際に、最初に予想した勝敗数が90勝72敗でしたが、チーム打率や本塁打・打点を予想し直した結果、このチームが最初の予想よりさらに良いチームなったようなので、おおよその予想ですが勝敗数も100勝62敗に修正しました。2021年のそれぞれのリーグ・地区で見てみますと、最初の予想でアメリカンリーグ東地区5位だったのを1位タイに、中地区では2位だったのを1位に、西地区では2位タイであったのを1位に、ナショナルリーグ東地区では1位という順位は変わらず、中地区では2位タイから1位へ、西地区では3位で変わらずということに順位を修正しました。
最初に90勝と予想した際、この年のポストシーズン(ワイルドカード)に進出したカーディナルスと同じ勝利数であり、またおなじくワイルドカードに出場し敗退したヤンキースのシーズン92勝にも近い数であり、さらには地区シリーズに出場し敗退したホワイトソックスの93勝、レッドソックスの92勝にも近いので、今回作ったチームがもしメジャーでプレーした場合、ポストシーズンに進む可能性は十分にあると考えられますと書きましたが、予想し直したら、ポストシーズンに進む可能性は前より大きくなったように思います。地区シリーズの次のステージであるLCS(リーグチャンピオンシップシリーズ)やWS(ワールドシリーズ)進むこともあり得るようなチームになったかも知れません。
ワールドシリーズ進出を目指して・・・
最後に、2021年のメジャーリーグのポストシーズンに出場した10チームのレギュラーシーズンの成績と、今回作った日本チームの予想スタッツを見て、比較してみましょう。参照先・引用元はtsp21.comです。tsp21.comに出ていたメジャー30球団のレギュラーシーズンのデータに加え、今回の日本のチームのスタッツを足して31チームとし、プレーオフに進んだ10チームの162試合分の4項目の成績(防御率・打率・本塁打・打点)と今回作った日本のチームの4項目の成績が31チーム中何位になるのかを、表にしました。下の表の一番下の行(今回作ったチームのスタッツ)以外はtsp21.comというウェブサイトに出ていた防御率・打率・本塁打・打点の情報を参考にして私がチームごとに並びかえたものです。今回は31チーム中の順位にしているため、tsp21.comに書いてある順位とは少し異なる箇所があります。
2021年MLB上位10チームのシーズン成績と日本のチームの予想スタッツ(表8)
チーム | 防御率 | 打率 | 本塁打 | 打点 |
ブレーブズ(ワールドチャンピオン) | 3.88(9位) | .244(13位) | 239(3位) | 762(8位) |
アストロズ(ア・リーグチャンピオン) | 3.76(8位) | .267(1位) | 221(9位) | 834(1位) |
レッドソックス(ア・リーグ2位) | 4.26(16位) | .261(3位) | 219(10位) | 783(6位) |
ドジャース(ナ・リーグ2位) | 3.01(1位) | .244(12位) | 237(4位) | 799(5位) |
レイズ(地区シリーズ敗退) | 3.67(5位) | .242(15位) | 222(6位) | 810(4位) |
ホワイトソックス(地区シリーズ敗退) | 3.73(6位) | .256(5位) | 190(20位) | 757(9位) |
ジャイアンツ(地区シリーズ敗退) | 3.24(2位) | .249(7位) | 241(2位) | 768(7位) |
ブルワーズ(地区シリーズ敗退) | 3.50(3位) | .233(28位) | 194(19位) | 700(12位) |
ヤンキース(ワイルドカード敗退) | 3.74(7位) | .237(24位) | 222(6位) | 666(24位) |
カーディナルス(ワイルドカード敗退) | 3.98(13位) | .244(14位) | 198(16位) | 678(20位) |
今回作ったチーム(予想) | 3.64(4位) | .252(6位) | 215(11位) | 811(3位) |
防御率・本塁打など、ポストシーズンのシリーズに出場するようなチームはおしなべて強いチームが多いですが、今回予想して作ったチームもこれらの上位10チームに負けず劣らずの数字を出しているのではないでしょうか。
最初に予想した時、それぞれの数字・順位を見比べてみると、日本のチームは地区シリーズで敗退したシカゴ・ホワイトソックスやミルウォーキー・ブルワーズのスタッツに近い結果を残すようなチームになるようだと書きました。
しかしもう一度予想し直したところ、総合点(1位の時1点、10位の時10点とし、この場合点が低い方が優秀な成績であると考える)で見た時、今回作ったチームは24点となり、10チームの中で最も点が近いのはロサンゼルス・ドジャース(総合点22)になりました。
また、この架空のチームは2021年にディビジョン・シリーズに進出したタンパベイ・レイズにも似たようなチームになるのではないかと思いました。打率こそ1分違いがあるものの、チーム防御率が3.67(レイズ)と3.64(今回作った日本のチーム)でとても近く、打点が810打点(レイズ)と811打点(今回作ったチーム)でほぼ同じ数になっていることがその理由です。
先発投手のデータだけでチーム防御率としているため、中継ぎ投手などを含めた場合、もしかしたらチーム全体の防御率の順位が少し下がる可能性もなくはないかも知れませんが、中継ぎと抑えの成績がそこそこであれば今年のメジャーでもトップ10には入ってくるようなチーム、あるいはポストシーズンに出場できるようなチームになる可能性は十分にあるでしょう。
またこの日本のチームは、ワールドチャンピオンになったアトランタ・ブレーブズ(30ポイント)より6ポイント少ないことから、総合力ではブレーブズを上回っている可能性もあることが考えられますので、ワールドシリーズに出場したり、あるいは優勝したりする可能性はあるのではないかと思いました。
いかがでしたでしょうか。今回は日本のドリームチームのメジャーでの成績を予想し、メジャーリーグでの成績を予想し、メジャー全体で何位くらいになるのかなどについて、おおざっぱな予想をしてみました。今回私が行ったのとは異なる予想をされた方もいらっしゃるのではないかと思います。
補足した方がよいと考えられる情報があった場合は、あとから付け加えます。また、予想した結果を多少変える場合があるとともに、誤った情報などが書いてあることが見つかった場合も、後から訂正・修正します。
今回作った記事は、個人的な予想として見て頂けるとありがたいです。少しでも参考になったり楽しんで頂けたら幸いです。最後までご覧いただきありがとうございます。
引用・参照ウェブサイト一覧
2
表1
https://nipponbaseball.web.fc2.com/personal/pitcher/darvish_yu.html
https://sp.baseball.findfriends.jp/player/19880053/
https://nipponbaseball.web.fc2.com/personal/pitcher/tanaka_masahiro.html
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https://baseball-data.com/player/bs/山本%E3%80%80由伸
3
表2
https://baseball-data.com/stats/pitcher-e/ip3-1.html
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4
表3
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表4
https://baseball-data.com/stats/hitter-g/
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https://baseball-data.com/stats/hitter-s/
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5.1.1
majorlb.com/2017/01/29/打順が1つ下がると何打席減るのか?打順別に打/
5.1.2
https://keisan.casio.jp/exec/system/14980105450520
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14145961779
5.2.1
digikichi.com/npb-baseball/210/
5.2.2
https://www.tsp21.com/sports/mlb/stats/teamb.html?10
https://npb.jp/bis/2021/stats/tmb_p.html
5.3.1
https://okwave.jp/qa/q845166.html#a2629797
6
表6-1
https://baseball-data.com/stats/hitter-g/
https://baseball-data.com/stats/hitter-bs/
https://baseball-data.com/stats/hitter-c/
https://baseball-data.com/stats/hitter-yb/
6.1
thsports.blog.fc2.com/blog-entry-6.html
8
表8
https://www.tsp21.com/sports/mlb/stats/teamb.html?2
https://www.tsp21.com/sports/mlb/stats/teamb.html?8
https://www.tsp21.com/sports/mlb/stats/teamb.html?9
https://www.tsp21.com/sports/mlb/stats/teamp.html?2