甘い香りに誘われて上を見上げるとハクモクレンが❣
白い大きな花が空に向かってふわりと咲いている様子はとても優雅ですね♡
まるで白い小鳥が止まっているような感じもします☆
ハクモクレン(白木蓮)基本情報
学名 Magnolia denudata | |
科名、属名 モクレン科、モクレン属 | |
別名 ビャクレン、ハクレン、玉蘭(漢名) | |
園芸分類 落葉広葉樹 | |
原産地 中国東南部 | |
開花期 3月~4月 | |
花色 白 | |
高さ 10~20メートル | |
耐寒性 強い | |
耐暑性 強い |
ハクモクレンの特徴
モクレン科モクレン属
中国南東部原産の落葉高木
3月~4月、葉が出る前に枝先に白い大きな花を咲かせ、甘い香りを漂わせます。
江戸時代以前に渡来したと言われていますが、時期ははっきりわかっていません。
よく似た紫色のシモクレンやコブシとは別種。
園芸分類ではモクレンというとモクレン全体を指しますが、
一般的にはシモクレンのことをモクレンと呼ぶことが多いようです。
モクレンの種類は世界で一番古い花木で、恐竜時代から今の姿をしていたことが
化石などで証明されています。
ハクモクレンはシモクレンより半月ほど早く咲きます。
花弁が6枚で、同じ大きさの顎片が3枚あるので、コブシと比べてずいぶん華やか☆
葉は互生で大きなたまご型、先が少しとがっています。
ハクモクレンとシモクレンの違い
シモクレン(紫木蓮)とは
モクレン科、モクレン属
中国原産の落葉高木
シモクレンはもともとモクレンと呼ばれ、ハクモクレンよりも早く中国から渡来し、栽培されていたとのこと。
平安時代の中頃に編纂された『和名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)』に書かれています。
ハクモクレンが渡来してから区別するためにシモクレンと呼ばれるようになったと考えられます。
日本古来からあるコブシに代わって蕾を頭痛などの薬として利用するため植栽されました。
コブシよりも大きいので利用価値が高かったのですね。
ハクモクレンは樹高20メートルにもなる高木ですが、
シモクレンは株立ち、4~5メートル位の中高木で、横に広がり藪のようになります☆
最近はハクモクレンの方が多く栽培されていますが、狭い都会ではシモクレンの方が剪定もしやすく、育てやすいのではないでしょうか♪♪
ハクモクレンとシモクレンの違い
ハクモクレン シモクレン | ||
花色 | 白 外側が赤紫で内側が白 | |
花弁 | 9枚+顎片3枚 6枚 | |
樹高 | 10~20メートル 4~5メートル | |
形態 | 単幹で幹が太くなる 株立ち | |
葉 | 花後にでる 花の途中にでる |
色が違うのでわかりやすいですね。
では同じ白のコブシとはどう見分けるのでしょうか?
ハクモクレンとコブシの違い
コブシとは
モクレン科、モクレン属
日本原産の落葉広葉高木
コブシもハクモクレンと同じモクレン科の仲間☆
ハクモクレンより小さめな花で、古来から蕾は薬用として使われてきました。
平安時代以前にモクレンが渡来すると、モクレンの方が多く薬用に使われるように。
モクレンの実も漢名辛夷(しんい)=コブシと呼ばれていますので、名前だけがコブシに充てらたとのこと。
同じ時期に同じ白い花を咲かせるので分かりにくいですね。
しかも高い所で咲いているので益々分かりにくい!
ここで違いをはっきりさせてきちんと覚えておきましょう‼
ハクモクレンとコブシの違い
ハクモクレン コブシ | ||
原産地 中国 日本 | ||
花期 3月~4月 3月~5月 | ||
つぼみ 大きめ 小さめ | ||
花の形 半開で丸みがある 全開でヒラヒラ | ||
花の向き 全部上向き 上下左右バラバラ | ||
花びら 9枚(花弁6枚+顎片3枚) 6枚 | ||
花の大きさ 8~10㎝ 4~5㎝ | ||
葉 花後 花の付け根に1枚 |
よく見ると随随分違いますね!
コブシは花が咲いている間にどんどん葉が増えるのに対して
ハクモクレンは花後に大きな葉が出ます。
コブシの葉は小さいので、花が終わっても葉で違いが分かりますね♡
蕾でも違いが分かります。
大きいのがハクモクレン、コブシは小さい蕾。
小さな子供の拳の形に似ているので、コブシと名付けられたとも言われています。
モクレンはコンパスプラント
モクレンもコブシも蕾は必ず北を向いています。
それで方向を確認できるので方向指示植物とかコンパスフラワーなどと呼ばれています。
暖かい南の方がぷっくり膨れるので、先が北を向くのですね♪♪
まとめ
ハクモクレンとシモクレンの違いは花の色☆
ハクモクレンとコブシの大きな違いは花の大きさと向きでしたね☆
これでスッキリ‼
お花を楽しみましょう❣